この話は他界した父が若い頃に経験した話。
私が幼い頃、父と一緒に寝ていると隣でよく金縛りにあっていた。
夜中、異変に気付き目を覚ますと隣で寝ている父が小刻みに震えていることが結構あった。
「あっ、金縛りだ。」と私は思い、父の体をゆすったりして金縛りから解放されるかわからないが一応起こすようなアクションをとっていた。
しかし、特別霊感があるわけではないらしい。
そんな父の身に起きた唯一の心霊体験。
母と出会い、結婚して2人暮らしをしていた頃、夜中に金縛りによく合っていたそう。
昔からそういう体質だったのかよ。と笑いながら聞いていたが、笑えたのはここまで。
金縛りから解放された直後は、汗だくの状態で目が覚め、なぜか頭が痒くてボリボリッと掻いていた。頭皮が痒くなってたという。
当時は特に気にもしていなかったが、しばらく時が経ち、徐々に異変を感じてきた。
ある夜、金縛りに合っている最中、
プチッ
という感覚が頭にあったという。
体が動くようになり、いつものように頭皮が痒くなりボリボリっと掻いた。すると、髪の毛が数本抜けた。
強く掻きすぎたと思ったが、次の金縛りに合った時も同じような状況になり、何気なく鏡で確認すると髪の毛の量が減っていることに気づいた。
父の父親、私からしたら祖父は坊主頭だったがハゲてたわけではなかった。
若い頃の父の写真を見てみると、父はどちらかというと毛量が多い方だと思う。
次、金縛りに合い、プチッという感覚があった時に思い切って目を開けてみることにした。
数週間後、金縛りに合った。
体を動かせるように足掻くことはなく、頭の感覚にだけ集中していると、
プチッ
という感覚がきた。
父は薄目にしてみると目の前には白い腕が伸びており、父の頭の上に手があった。
父は怖くなり、すぐに目を瞑り時間が進むのをじっと我慢していたという。
まもなくして、体は解放され、隣の布団で寝ている母を起こし、事の経緯を説明した。
しかし、これといった解決策はなく話し合いは終わり、その日は寝ることに。
それからというもの、父は金縛りに合う毎に少しずつ目を開け周りの状況などを覚えているようにした。
わかったことは、
腕は母の腕ではないこと。
女性の姿が父の近くにいる。
髪の毛を毎回数本抜いて消えていく。
たまに、小さい声で何かつぶやいている。
変な薬でもやってた人の霊なのかそもそも抜く髪間違えてるような…
枕元に「髪抜くのはすっごい迷惑なのでほんとにマジでやめてください!(`Δ´)今度やったら髪1本毎に¥1万請求します!(`Δ´)」とかってメモや粗塩とか置いても解決しなかったのだろうか?(-ω- ?)
omoro
いみが。。。
yabee
髪質気付くの遅いですよね…
女の人だれだろ?
めちゃおもろいしこれ思いついた人天才すぎる
め~れ
髪…?
金縛りがプチッと髪の毛を抜く…?
髪の毛ちょうだいはな…瞳とか手とかそっちのほうがさ、怖いのは仕方ないかな…許さないとかさ
こわっ!そのお父さんについてきた、女の子の霊?